ザキ公式info

本人とスタッフが記事を書きます

5ヶ月ぶりの…

おはようございます、ザキです。

6月です。世間は梅雨入りがどうだとかで話題が持ちきりですね。僕は去年の梅雨の記憶がなくて、「去年って梅雨あったっけ?」なんてバカな質問を友達にしたら、「それはお前が在宅だったから雨の記憶がないんだよ」とボコボコにされました。泣きアニメですね。

 

さて、今日は少し真面目な記事を書きます。

哲学的なことなので、むつかしいかもしれません。

 

 

 

みなさんは、古代ギリシアの哲学者、ソクラテスをご存知だろうか?

 

f:id:xakikoushikiinfo:20200614205452j:image

ソクラテス(B.C.469?〜B.C.399)

 

彼は生前、こう言ったらしい。

 

「画面越しの接近は、果たして本当に接近なのか」

 

人類の真理に触れる、究極の命題と言っても過言ではない。

 

古代ギリシアの時代から2000年以上経った現代、このご時世だからこそ、我々はこの命題と向き合う必要があるのではないだろうか。少なくとも今年中は間違いなく一般的な「接近イベント」は開催されない。

さまざまな企業はオンラインによる配信などにイベント形態を切り替えている。また、すでに一部の企業は配信を「有料化」するなどして、収益を得ており、このムーヴメントはおそらく近いうちに少なくない数のイベントに波及するのではないかと予想される。

 

あくまでザキ公式の見解ではなく、ザキ個人の感覚としては、「配信=ニコ生」みたいな概念があるため、オンライン配信のイベントが有料になるというのを呑むのは少し抵抗がある。が、消費税と同じように、それが「普通」として受け容れられる日が近いうちに来ると思うと、ぞっとしない話である。

 

ここまで書いていて、自分でも何を言っているのか分からなくなってきたので、纏めると、

 

  • 長期的に、これまでと同じ形態で、イベントが開催されなくなる未来がある
  • そして、我々はそれを踏まえた上で、これからどうするか

 

今が「決断の時」なんだと思う。我々に選択が迫られているのだ。

 

 

 

さてそんな中、僕にも「案件」が舞い込んできた。オンライン接近である。

 

内容は、こんな感じ。

 

1.5k、1分、個別トークのみ

 

 

 

保守ザキ「この案件はオンラインです。ただの配信です。1.5kをはたくのは早計です」

 

労働ザキ「1.5kは安い。しかも1分も会話ができる。通常の6倍、破格の性能です」

 

保守ザキ「しかし画面越しです。推しと同じ粒子を肺に取り込めません。目に映るものはただの人の顔の模様の液晶、耳に入るものはただのスピーカーの振動にすぎません。これを接近と言うのは冒涜です」

 

労働ザキ「どんな状況だろうと推しと対話してることには変わりありません。推しと同じ空気が吸えず、推しから直接反射する光を網膜に取り込めず、推しの声帯から発せられた振動を直接鼓膜に刻めなかったとしても、6倍のコスパのこの好機を逃す択はありません」

 

侃侃諤諤の脳内議論は14回の夜と15回の朝を迎えても、終息することは無かった。

 

最終的に、「ものは試しなので取り敢えず一旦やってみる」という労働ザキ(というかいつものザキ)の方針になった。

保守ザキは最後まで渋い顔をしていたが、どうやら「配信に金を払って推しに構って貰うというのはVtuberにスパチャ投げてキモいコメント読んでもらって気持ち良くなってるVオタと変わらないのではないか」という疑念に落とし所をつけられず最後までこの案件を拒んでいたようだ。

保守ザキはたまに鋭い。そして"気づく人間"は消される。今回も与党側の労働ザキの計により、この疑念はこのことを知る一部の関係者に徹底的な箝口令が敷かれ、人知れず闇に葬られることとなった。

 

 

 

とにもかくにも、こうしてザキは、接近の券を買う決定を下した。4部構成だったが、あまり早い時間に参加するのも怠いのと、お金が無いこともあって、第3部を3枚と、第4部を5枚だけ買うことにした。(購入制限は1部につき5枚まで)

 

 

さて、ここからは実際当日(6/14(日))起こった事を書く。

 

とは言ったものの、事の発端はおそらくその2日前の金曜日の夜から始まった。

 

6/12(金)

 

夜勤明けだったため18時くらいに起床、そこから紆余曲折あって酒をしばきつつも徹夜で麻雀をした。寝たのは確か翌日8時くらいだったと思う。

 

 

6/13(土)

 

12時くらいに鬼電で目覚める。アキバでセレクターバトルをする約束をしていたのだった。重い体に鞭打ち、車軸を流す雨の中、アキバで21時くらいまで遊んだ。その後家に帰って寝たのが23時くらいだった気がする。そしていよいよX-dayを迎えようとしていたのだった。

 

 

6/14(日)

 

何かがおかしい。そんな違和感から目が覚めたのだと思う。寝たら治ると思ってた頭痛が悪化していて、身体中の節々が痛かった。変な汗もかいていて、時計をみると深夜の2時。4年ぶりくらいに体調不良をおこしたのだ。4年のブランクでこのしんどさはかなり身体にこたえた。世間で話題のあの病の可能性も頭の片隅に据えつつ、脳内のザキは「またオレ何かやっちゃいました?」などとほざいていた。

 

具合が悪すぎて寝ようにも寝付けないため、とりあえずモーニングルーティンでスマホを開いて、溜まってたLINEを処理した。

 

そうこうしてるうちに気づいたら日が昇っていて、画面を見ると、自分のアカウント名の表示された可愛らしい少女のアバターが「ポンにゃ!」と叫んで「中」とかかれたおはじきブロックをネコババしていた。

 

とにかく、少し具合が良くなったためまた寝ることにした。

 

ふたたび起きたのは19時を少し回ったあたり。接近は19時43分から、zoomで行うらしい。オンラインで行うので、やはりスケジュールは分刻みらしい。

 

勝手がわからないため、いつもの数倍不安に駆られた。まだ少し重い頭で事前に届いたメールを読み、なんとかzoomのミーティングルームにたどり着いた。

 

5分前には待機をしていたが、定刻になってもルームに入室する事を許可されない。時間が押してるのだろうと頭では考えていてもやはり焦る。手順は間違っていないか、何か見落としはないか、メールを読み直してるうちに5分が経った。

 

もうダメかとzoomの画面を見ると、遽に画面が変わり、入室の許可が下りた。程なくして、画面がオンになり、画面の向こうに座っている推しちゃんと対面した。

 

この接近は第3部なので、自分に許された時間は3分である。

 

以下、接近レポ①

 

 

推しちゃん「あ、ザキさんこんばんは〜」

ザキ「あ、こんばんは。やっと映りましたね。時間だいぶ押してますよね?」

推「そうなの〜。待たせちゃってごめんね」

ザ「いやーめちゃくちゃ焦りましたよ!もう不安で不安で何度もメールとか確認してました」

(ザキ、今いちばん伝えたかったことを言い終えて満足する)

(満足したので数秒二の句が告げない)

ザ「……今日も可愛いですね」

推「ほんと?ありがとう」

ザ「……(話すことが枯れる)」

(ここまで30秒程度)

ザ「いやー話すことなくなっちゃいました笑」

(推しちゃん困惑)

(このあと残り時間めいっぱい使って、特に弾まない会話を続ける)

 

 

 

反省点

全て。もともと接近そこまで得意じゃないのに、3分も喋れるわけなかった。いつもの接近は「今日もかわいいですね」って言えば持ち時間の1/5は耐えれて続けて一言二言適当なこと言えばそれなりにごまかしがきいた。

いつもは話すことあんまり考えずに列でテキトーに考えるけど、それと同じ感覚で挑んだら話が続くわけもなかった。見通しの甘さ、というか何も考えてなかった。

これは自分の責任ではないが、運営側がハラハラさせすぎ。その待ち時間で話す事考えればよかったけどそれどころじゃなかった。

頭の回転が悪かった。これは体調管理できていない自分のせい。プロ意識が足りてない。

いちばんダメなのは、テンパっていたとはいえ、「話すことがない」と言ってしまったこと。マジでマイナス一億点。まるで自分が推しちゃんに興味がないみたいではないか。このイベントがそこまで楽しみじゃなかった、そんな印象を与えてしまったのではないか。この点はマジで猛省してる。

 

 

というわけで、反省したところで第4部。

自分の番は、20時30分からと書いてあったのでとりあえず作戦はあった。

さすがに第3部はジャブとはいえ、あまりにも初心者かましてしまった。ブランクもあったし、システムで戸惑った点を踏まえても、あまりにも稚拙な接近になってしまった。

なにが足りなかったのかを、怠さの残る頭で考えたところ、ひとつの結論に至った。

 

──酒が、足りてないのでは?──

 

そうだ、それだ。素面で可愛い女の子と喋れるわけがない。そもそもオンラインでの接近。酒を飲みながら話しても怒られないのでは?

 

──そしてザキは、悪魔と契約した──

 

以下、接近レポ②

 

 

推しちゃん「あ、ザキさん二度目ですね。こんばんはー」

ザキ「こんばんは。また話せて嬉しいです」

ザ「今回は話すこと考えてきたんですよ。」

(推しちゃんの好きなアーティストについて軽く喋る)

(ひと段落ついたところでスト缶を煽る)

推「あれ、ザキさんなんか飲んでる笑」

ザ「あーえっと、喉が渇いたので…オンラインなら飲んでいいかなーって」

推「そうなんですね。飲んでて良いですよ」

ザ「笑」

(このあともなんか当たり障りない話した気がするが覚えていないけど楽しかった気がする)

 

 

 

反省点

推しちゃんは未成年なので、多分僕がコーラか何かを飲んでるんだと思ったんだと思う。僕もスト缶だと言わなかったし。単純に喉が渇いてジュースを飲んでる僕を想定して笑顔をくれたんだと思う。

酒に頼らないと女の子とロクに会話もできない自分の情けなさが、推しちゃんの無垢な笑顔を見たらこみ上げてきた。

 

どうしてこうなっちゃったんだろう

 

結局その後も追加で1本開けたら具合がふたたび悪くなって、目が覚めたのは翌日の16時だった。

 

 

 

 

ここからは、オンライン接近を終えて感じた事を簡潔に記す。この記事の面白さのピークは過ぎたと思うが、ブラウザバックを我慢して、読んで欲しい。多分この記事の本体なので。

 

  • まず、体調不良でも参加できるのがメリット。イベント前に具合悪くなったことなんてないから気付かなかったが、これはデカいと思う。対面の接近ならば今回はいくら僕が狂っているからといってさすがに見送ったと思う。しかし、画面越しに病気はうつらないので参加できた。ありがたい。
  • 次に諸経費が浮く。交通費や、メシ代、もっといえば移動時間中の「機会損失」も浮く。イベント中に綾瀬行きか我孫子行きか、もう悩まなくて済む。ありがたい。
  • デメリットは、時間が押しているのが視覚化されない。対面接近なら列の長さとかでわかるが、これはそうもいかない。今後オンライン接近に参加する予定のある人は、これを読んだからには焦らないで行動して欲しい。虚無接近はちゃんとダメージ喰らうから。

 

 

結局、画面越しの接近は本当に接近なのか、この命題に明確な解を出すことは出来なかった。けれど楽しかったのでまた機会があれば参加したい。

 

 

 

 

最後に、ここまで読んでくださりありがとうございました。

 

(おわり)